カートゥーンダイナミクスとベクターアニメーションをどなたにも

今回の Cartoon Animator 5(CTA5)のリリースでは、アニメーション制作のグランドワークの充実を図りつつ、CTA の独自技術も高めています。
簡単なキー操作で二次的アニメーションを自動生成し、歪めたり引き伸ばしたりといったでフォーム変形も自在、ベクターグラフィックスのサポートによってカメラをどれだけズームしても解像度が劣化することもありません。Cartoon Animator 5 の中身をちょっとだけ覗いてみましょう!

二次的アニメーション

あらゆるオブジェクトにスプリングダイナミクスを適用

スプリングダイナミクスをキャラクターやプロップに適用することで、あらゆるアニメーションに素早く躍動感を与えることができます。異なるスプリンググループにボーンを作成して追加すると、対応する二次的パフォーマンスが派生し、キャラクターの動きに合わせて揺れ動く様子を見ることができます。

スプリングの挙動を調整可能

ワンクリックのプリセットでプロップやキャラクターにスプリングタイプをすばやく割り当てたり、あるいはバウンス性、スピード、重力、角度コンストレイントを微調整して、フォロースルーの動作を緩めたり締めたりすることも可能です。

ボーンチェーンをスプリンググループにカテゴライズすることで、同じオブジェクトに複数のスプリングエフェクトを作成することができます。

アニメーションに自動的に反応

スプリングボーンはキャラクターの動作に追随して揺れ動き、モーションデータ、フェイスパペット、ライブモーキャップ等にドライブされたキャラクターのアニメーションパフォーマンスに、より一層の生命感をもたらします。特にキャラクターのヘアーやアクセサリーには、自然な流動感のあるエフェクトがとても有効です。

モーションデータへの反応
ライブモーキャップへのレスポンス

フリーフォームデフォーメーション(FFD)によるアニメーションの誇張表現

フリーフォームデフォーメーション(FFD)は、ターゲットを囲むラティス格子の頂点を移動させることによって、ターゲットを簡単に変形させることができます。FFD のプリセットとタイムラインのカスタムキーを組み合わせることで、「アニメーションの 12 の原理」でよく使われる歪みや引き伸ばし、先行動作、誇張などのエフェクトを簡単に作成することができます。

どんな静止物体にも生命感を

FFD エフェクトは、画像やプロップ、キャラクターなど、あらゆる静的オブジェクトに適用可能です。

FFD ライブラリを活用することで、イン・アウト、アクション、感情表現など、人間のような動きを持ったパフォーマンスを自在にデザインすることができます。

ミックス & マッチ - FFD とモーション

FFD とモーションは 1 対多で高い互換性を持っており、同じアニメーション FFD に異なるモーションを組み合わせることも、同じモーションに異なるアニメーション FFD を適用することも可能です。
*下の画像にカーソルを合わせると、どのように連携しているかがわかります。

同じモーションに対して異なる FFD

同じ動作に異なる FFD を適用することで、それぞれ特徴的な掛け合わせ動作が、異なるメッセージを伝えていることがわかります。

同じ FFD に対して異なるモーション

このサンプルを見ると、FFD の掛け合わせ効果は本体を変えることによって予想以上に大きいことが分かります。さらに FFD の速度を変えることでも、また違った感覚を得ることができます。

ベクターアニメーション

ベクターグラフィックスのサポートにより、ベクターアートストアからダウンロードしたもの、あるいは Illustrator、CorelDRAW、その他の互換ツールでカスタム作成したものを問わず、広範な SVG ベクターアセットを Cartoon Animator 5 にインポートすることができるようになりました。

無限大の解像度

スケーラブルな創造

巨大な景観をスクロールし、ズームし、俯瞰から近接まで一貫してナビゲーション。こうしたシーンの作成にはベクターグラフィック以上に適した手法はありません。

妥協のないビジュアルディテール

ピクセル情報を含むためには大きなファイルサイズを必要とするラスターイメージと違って、ベクターアートでは最小限のメモリで簡単に拡大し、精巧なデザインを鑑賞することができます。

カラーとスタイルを調整可能

ベクターグループ化ツールは、デザイナーがユニット単位でカラーリングや不透明度を定義できるため、任意のベクターオブジェクトに独自のカラーオプションを簡単に設定でき、キャラクターのさまざまな外観を瞬く間にどんどん作成することができます。

  • ベクターを自動的に色分けしたり、意図的にベクターグループを定義して簡単に色を変更することもできます。
  • 色相、彩度、明度、コントラストによる色の調整
  • 不透明度の設定を使用して、スタイル変更時のセグメントの表示/非表示を切り替えます。

互換性のあるベクターパイプライン

ダイナミックなベクタービジュアルを解き放とう

スプライン曲線、ラインスタイル、グラデーション、ベクターレイヤーにより、あらゆるビジュアルスタイルを具現化することができます。CTA5 を使用すれば、ベクターデザイナーはスケッチグラフィック、ラインアート、ファッションデザイン、フォトリアリスティックなビジュアルのシミュレーションなどを簡単にアニメーション化することができます。