こんにちは。@EmiCharLoungeです。
iClone は半年ほど前に買ったばかりで、iClone キャラクターをゲームや他のソフトで利用するワークフローの勉強をしていたので、折角なのでコンテストにも参加してみました。 ただ、締め切りが近づいてから参加を決めたためコンセプトもゴールも何も決めずのスタートで、試行錯誤の連続でした。
まずキャラクター作成ですが、Character Creator 2 を使用しています。
今回は女性キャラクターにしましたが、CC の女性はそのままでは下半身が誇張された感じになってしまうので、あえて Base Female の値を 30 まで下げています。 それだけでは女性らしさが失われてしまうため、Thin を 30、Body Size を -20 として、そこから胸や頭部の調整を始めました。
化粧も CC の機能である Appearance Editor(Substance) を使用しています。ただ、眉の種類が少なくて調整に苦労したので、Face Filter 3 のように種類が増えてくれればありがたいですね。 衣装はMarvelous Designer を使うことに決めていたので、CC では靴のみ着用させて iAvatar で出力しています。
 
出来上がったキャラクターはiClone 7でポージングさせています。
Marvelous Designer のクロスシミュレーションを考慮して A スタンスから着座まで簡易的にアニメーションさせて、FBX で出力しました。iClone 7 では直接 FBX 出力ができるので便利ですね。
 
髪はコンテンツストアで購入したものを使いました。
ただそのまま使うのでは面白みがないので、2つの髪を組み合わせてロングヘアーにポニーの尻尾を合体!させてみました。
Marvelous Designer 6.5 での衣装作りは、提出サイズが 1920x1080 と小さいので細部までは見えないだろうということと、締め切りが迫っていたこともあってかなり妥協(手抜きです)しています。 出来上がった衣装はそのままではテクスチャが合わせにくかったため、3D-COAT を使って UV マップのみ調整しています。
 
キャラクターに衣装と髪を合わせる作業は Carrara Pro 8.5 を使いました。
しかし、Carrara は FBX2011 までしか対応しておらず、そのままでは FBX2012 を使用しているiClone のフェイシャルモーフが読み込めません。 そこで Autodesk FBX Converter で変換しようとしましたがエラーが出てうまくいかなかったので、MAYA LT を使って変換しました。iClone や 3DXChange も FBX のバージョン選択ができるようになってくれたら、もっと色々なソフトと連携できるのですが…そこは今後に期待ですね。
 
キャラクターが座る切り株はPlantFactory 2016で作成しています。
衣装と髪を合わせてみて何か物足りなさを感じたので、腰と髪のリボンを Carrara で作りました。 衣装のマテリアル設定は難しいことはせず、カラーマップとバンプマップを貼って、あとは光沢パラメーターの調整だけで済ませています。
 
まだまだ物足りないのですが、この時点ですでに締め切り 4 時間前…。色々と直したい部分もありましたがレンダリング時間を考えて、ここで編集終了です。
さて、レンダリングはやっぱり iClone で…と思いましたが、諸々の事情によりレンダリングも Carrara で行うことになりました。 残り 3 時間でレンダリング 2 枚ということで、ライティングはシンプルに HDRI IBL と平行ライト1つだけで、GI 設定も中程度まで下げて行いました。 サイズが小さかったこともあり、1枚あたり約 70 分程度でレンダリング完了。 かなりギリギリでしたが締め切りに間に合いました!
今回は時間的都合で iClone の出番は少なかったのですが、このように様々なソフトと気軽に連携できるというののも iClone の利点ですね。 コンテンツストアには即戦力となるモーションデータも豊富にあり、ゲーム制作との相性もとても良さそうです。
もしコンテスト第 2 回があれば、そのときはシーン構築やレンダリングも iClone を使って参加したいと思います。